学園 2025年4月(第142号)
【保健センターだより】高齢の方のCOVID-19感染症について
今年(2025年)で、COVID-19感染症は、6年目となります。感染された方の数は、徐々に減少して、落ち着いてきています。しかしながら、国立感染症研究所によると2025年9週(2月24日~3月2日)におけるCOVID-19感染症による入院報告数は、前の週に比べて増加しておりました。年齢別では、若い方が少なく、70歳以上の高齢者の方の報告が多い結果でした。
高齢者の方の感染が目立つ原因の一つとして、新型コロナウイルス予防ワクチンの接種率の低さがあげられます。昨年2024年10月から今年2025年3月まで、65歳以上の高齢者の方と60~64歳の方で、重症化リスクが高い方を対象として新型コロナウイルス予防ワクチンの定期接種が行われました。厚労省によりますと、結果として、接種率は、約20%でした。ちなみに、2023年の高齢者の接種率は、53.7%でしたので、半分以下となりました。2025年4月(今月)からは、新型コロナウイルス予防ワクチンは、任意接種となりました。しかしながら、高齢の方あるいは重症化リスクの高い方は、新型コロナウイルス予防ワクチン接種を引き続き年1回接種されることが推奨されます。また、密となりうる環境での不織布マスク着用、換気と手洗いといったいままですべての方が行ってきた基本的感染対策も引き続き行っていただきたいと思います。