2月3日(月)~9日(日)、人間栄養学部第21回アメリカ西海岸研修旅行(5泊7日)をアメリカ・サンフランシスコにて実施いたしました。
今回は学生62名が参加しました。現地に到着して名物のクラムチャウダーをいただいた後、早速特色あるスーパーマーケットの視察です。地元密着型、オーガニック専門、全米展開をする大型スーパーマーケットなど、コンセプトの違いによって扱う商品や客層が異なることを知り、多様性に応じたアメリカならではの体験となりました。また、商品の表示が値段よりもカロリー表示が大きいことに疑問を持った学生も見られました。
今回は、5年ぶりに病院の視察を行いました。4つのグループに分かれ、調理場や食品保管場所、患者さんごとの食事のトレイへの配食状況等、一つ一つを細かく説明していただきました。多様な人種のいるアメリカならではの対応、具体的にはスペイン語や広東語、アジア圏の言語などへの対応、食物アレルギー対応はもちろんのこと、ベジタリアンやビーガンなどへの対応など、多様性に応じた対応の難しさを学ぶことができました。また、栄養補助食品の試食では、思ったよりも飲みやすいことに驚き、3年で学ぶ臨床栄養への関心を高めた学生もいたようです。今回、初めて視察を受け入れてくださったザッカーバーグサンフランシスコ総合病院では、日本の管理栄養士の取得に関して逆に質問されるなど、活発なディスカッションもありました。
3日目にはノースイースタン大学にて、RD(管理栄養士)のJohannahさんのご講演を、4日目にはRD・CRT(クリニカルパーソナルトレーナー)Sahra先生のご講演をそれぞれ伺いました。アメリカの管理栄養士取得には、大学院の卒業を有することや1000時間の実習が必要であり、さらに管理栄養士取得後も継続した研修が必要であることを学びました。Sahra先生からは、個人が認識する「健康」に寄り添う共感的な視点の重要性を学ぶことができました。そして、個人に寄り添う際にはコーチングのテクニックが必要であることも知ることができました。
340gのステーキや、サワードゥブレッドに入ったクラムチャウダーなど、現地だからこその味わいも体験してきました。天候は必ずしも順調ばかりではありませんでしたが、金門橋やモントレーの夕日の見学もでき、頭も身も心も十分満たされた研修となりました。この研修で得られたコミュニケーション力や対応力などは、これからの暮らしの中で必ず役立つ力となります。国際人として、広い視野を持った管理栄養士を目指そうと決意を新たにした研修となりました。
ザッカーバーグサンフランシスコ総合病院にて
CIAでのクッキングデモの見学
Sahra Pak先生のご講義
モントレーの夕日
(関連ページ)
人間栄養学部人間栄養学科ページ