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【保健センターだより】インフルエンザ経鼻噴霧ワクチンについて
2024年9月に、インフルエンザ経鼻噴霧ワクチン接種が開始されました。このワクチンは、お子様にとっては、朗報です。注射による痛みがないからです。
日本小児科学会は、「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」をホームページに掲載しました。これによりますと、推奨の接種対象者は「2歳から19歳未満」です。
今回新たに開始された経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは、従来の不活化インフルエンザHAワクチンと比較してインフルエンザの予防効果に差がないとしております。一方、「不活化インフルエンザHAワクチンを推奨する」方は、喘息患者、授乳婦、周囲に免疫不全患者がいる方とし、また、「不活化インフルエンザHAワクチンのみを推奨」する方として、生後6か月から2歳未満、19歳以上、免疫不全患者、無脾症患者、妊婦、ミトコンドリア脳筋症患者、ゼラチンアレルギーを有する方、中枢神経系の解剖学的バリアー破綻がある方を挙げております。経鼻噴霧型ワクチン接種は、各シーズンに0.2mLを1回(鼻腔内に各0.1mLを1噴霧ずつ)です。つまり、従来の注射のインフルエンザワクチンは、毎年2回の接種ですが、経鼻噴霧ワクチンは、1回で済みます。