小学校・中学校・高等学校 2024年8月(第134号)
【附属小学校】富岡製糸場のレンガから感じたこと

カイコの繭を蔟から外してい

6月18日(火)、雨降る中、傘をさして富岡製糸場を見学した6年生たち。学校に戻った後、見学を振り返り、意見交換しました。

「レンガを正面から見た時に、長い面(長手)と短い面(小口)が交互に並んで見えるフランス積みになっていました。東京駅では一段目は長手、次の段は小口がくるイギリス積みなので、当時フランスとイギリスが技術を競っていたことが伺えました」

ある男子児童の感想です。レンガの積み方から、フランスとイギリスの覇権争いにまで思いをはせました。

「レンガを漆喰でかためていました。漆喰は沖縄なので屋根が飛ばないように固める接着剤のようなものですが、レンガと漆喰の東西の技術が融合しているところが興味深かったです」

ある女子児童の感想です。レンガの目地は通常セメントですが、当時の日本にはなかったので、代用として漆喰が用いられました。日本の技術で乗り切ろうとした当時の職人たちの努力を感じました。

レンガは吸水性が高く、また乾燥時には水分を蒸発させます。レンガによって柱などの木材も長寿を保ったと考えられます。小学校の玄関前にもレンガが敷き詰められています。積み方から性能まで、富岡製糸場見学を通して、レンガの魅力にも気づいた6年生たちでした。

※写真は、意見交換の後、小学校で育てたカイコの繭(まゆ)を、6年生が蔟(まぶし)から取り外しているところ。本文とは直接関係ありません。

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