4月20日(土)、聖徳大学川並香順記念講堂にて、聖徳大学オープン・アカデミー(SOA)の令和6年度オープニングセレモニーを開催いたしました。
平成4年にスタートしたSOA公開講座は、会員ならびに担当講師の皆様方の多大なお力添えにより、32年目を迎えます。令和6年度のSOA年間テーマは、“こころ豊かに”です。
新型コロナウイルス感染症5類移行以降では初開催となった今年度のセレモニーは、天候にも恵まれ、SOA会員や地域の方々など、600名を超える皆様にご参加いただきました。
オープニングセレモニーも、SOAの節目の行事として、また、地域社会に対する大学開放行事として定着し、今回で20回目となりました。
セレモニーは、川並弘純学長による主催者代表挨拶に始まり、今年度のSOA名誉会員表彰、今年度新たに就任した大成哲雄SOA校長の挨拶と進行しました。
聖徳大学オープン・アカデミーでは、85分授業10回を1単位とする基準で、62単位修得された方に「総合修了証」と「SOA名誉会員」の称号を授与しています。今年度の該当者は15名で、学長より当日出席された3名の方に総合修了証と記念品が授与されました。
これからも末永くSOAの講座をご受講いただけるよう、尽力していきたいと思います。
セレモニーの後半は、講演会で構成されています。今年度は、聖徳大学文学部文学科の諸井彩子准教授に、「紫式部にみる〈学び〉の力」というテーマでご講演をいただきました。
現在、NHK大河ドラマで注目を集めている紫式部がテーマであるということもあり、多くのお申込みをいただきました。
講演では、大河ドラマに登場する藤原道長、藤原公任、藤原実資など多くの人物について、演じている俳優の名前を出しながら紹介し、「ドラマのネタバレになる」と言いつつ、楽しく解説されました。
講演を聴いていると、平安時代への想像が膨らむ気分を感じることができました。
講演で一番印象に残ったことは、「女性には生かす機会が与えられるかわからない当時の状況下、紫式部が漢籍を学んだことは、父親の影響があるとはいえ、楽しかったからではないか。学びは楽しい、楽しいから学ぶ。」という言葉でした。
楽しみながら「学び」続けているSOA受講生の皆様には、とても共感できる講演内容であり、そのことが終了後の皆様の満足そうな表情にもあらわれていたことに達成感と喜びを感じました。
社会貢献の役割を担いつつ、地域社会の生涯学習への期待に応える機関として、多くの人々の心を豊かにできるような「学び」の場の提供に、今後より一層努めていきたいと思います。