3月29日(土)、言語文化研究所主催講演会「『源氏物語』の語法とその読解」を開催いたしました

言語文化研究所主催による公開講演会が、去る3月29日(土)に本学1号館1323教室にて開催されました。講演者には大学文学部の碁石雅利教授にお願いしました。実は碁石先生には本年度で本学をご退職されますので、その記念講演会ともなりました。
碁石先生は長年にわたり、短期大学部でも教鞭を取ってこられ、当日はその教えを受けた方々も大勢お越しになり、本講演はさながら同窓会のような雰囲気もありました。
『源氏物語』が講演のテーマではありますが、「文学としての読み」ではなく、今回は先生のご専門である日本語学からのお話です。語法を蔑ろにしない読解の姿勢が、一千年前のこの物語の解釈に多くの手掛かりとなることなどが示されました。
具体的には、「『形容詞+げ』の形をめぐっての考察」や「係り受けの交錯例」「前述の種々の表現が述語に収斂されていく文型」など、先生ならではの興味深い内容についてお話しいただきました。
先生の研究者としての精緻な文法的分析による解釈が実例と共に示され、一見、面倒な解読作業のようにも映りますが、実はそこに読み落としてしまいがちな作者の想いや事実措定が浮かび上がり、いにしえ人の心に分け入るような面白さも感じられたことでした。
来場者の方々も熱心に傾聴され、さながら先生一流の授業風景が再現されたかのような有意義な時間となりました。

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