大学院・大学・短大 2025年3月(第141号)
【令和6年度 文化講演会】 名誉学長・衆議院議員 野田聖子先生 『 ワークダイバーシティ 』

1月22日(水)、聖徳大学川並香順記念講堂にて、「聖徳教育Ⅰ」文化講演会を実施しました。この講演会は、各分野の第一線で活躍する著名人を講師に招き、間もなく社会人となる卒業年次の学生を対象に行っています。
今年度は、昨年実施された講演同様に衆議院議員、名誉学長 野田聖子先生を講師に迎え、「ワークダイバーシティ」というテーマで講演を行いました。

 野田先生は、上智大学外国語学部比較文化学科を卒業し、1987年 岐阜県議会議員選挙に当選後、1993年 第40回衆議院議員総選挙で初当選し、以後、連続で11回当選されています。主な役職として、郵政大臣、消費者行政推進担当大臣、自由民主党総務会長、総務大臣、女性活躍担当大臣、衆議院予算委員長、自由民主党幹事長代行、内閣府特命担当大臣(地方創生、少子化対策、男女共同参画)、女性活躍、こども政策、孤独・孤立対策担当を歴任。現在は自由民主党 情報通信戦略調査会長を務めており、男性、女性、こども、若者、高齢者、また障害のある方もない方も分け隔てなく、お互いを尊重しながら地域の中でともに暮らし、皆が活躍できる社会の実現に向け、特に人口減少対策、フェムテック、障害者・女性政策に力を入れています。
また、先生は本学の名誉学長に就任されており、令和5年4月には本学より名誉博士の称号を授与されています。
今年度のテーマである「ワークダイバーシティ」とは、多様な人材が働きやすい環境を整え、社会に新たな労働力を輩出することを目的とした取り組です。日本でダイバーシティや女性活躍推進が求められる背景には、人口の減少による人材の量的・質的な確保や、国内市場の喚起と国際競争力強化のためのイノベーションの創設などがあります。また、フェムテック(Femtech)【女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語】について、「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」など女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスを指し、フェムテックにより月経や更年期、不妊、妊娠、出産などの女性特有の健康課題を改善する効果が期待できるという内容についても講演していただきました。

 野田先生からは、現代人が抱える働きづらさは多様で、ニート、ひきこもり、傷病、障害、依存症、精神的課題といった健康問題を抱えている人々もいれば、LGBTといった社会的な差別に悩んでいる人々、ホームレスや貧困母子家庭といった経済的な困難を抱える人々もいます。
働きづらさを抱えた人たちの就労の場づくりにおいて「支援する側、支援される側という固定的な関係ではなく、両者がWin-Win(ウィンウィン)になり、誰もが地域社会の一員であるという視点が大事である」とメッセージをいただきました。

 学生がこれから社会人として出発することに対して心構えができるような講話であったと思います。

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