10月6日(日)~10月15日(火)、児童学科第2班(児童心理コース、児童文化コー ス)のヨーロッパ研修旅行が行われ、ロンドンのヒースロー空港からBritish Airwaysに乗り継いでエジンバラに夜、入りました。14時間におよぶ空の旅に少々疲れを感じながらも学生たちは緊張していた様子でした。
翌日は、エジンバラ城の見学からスタートして、「義務教育の父」とも呼ばれるロバート・オーエンのゆかりの地である世界遺産のニュー・ラナークの村を訪ねました。博物館では19世紀初頭の紡績工場で働く子どもたちの様子を窺い知ることができました。
見学交流の一つでもある学校訪問では、ヨーロッパでも有数の私立一貫校であるジョージ・ワトソン校を見学し、小学校の生徒さんと交流する機会を得ました。校長先生のお話を聞いた後で、グループに分かれてそれぞれのクラスに入り、授業見学をしたり、折り紙や新聞紙で兜を作ったり、日本のゲームで生徒たちと一緒に楽しみました。子どもたちは日本についてよく知っていて、たくさんの質問をしてくれたことに学生たちは感動していました。
その後、イギリスの湖水地方の景色の中をバース に進み、ノーランド・カレッジを訪問しました。ノーランド・カレッジの卒業生は、高度な保育や教育について学んでいるため、イギリス皇室だけでなくヨーロッパ中の上流階級から人気で就職率がとても高いとのことでした。今回も様々なアクティビティを通してカレッジの学生たちと交流し、大いに楽しみました。これから学生たちが展開する日本の保育を考える大きなきっかけにもなったようです。
研修の最後のロンドンでは、児童心理コースは、静かな住宅街にあるフロイト博物館で、タビストック・クリニックのトレーナーの先生からレクチャーをいただきました。タビストック・クリニックに留学中の3人の日本人セラピストも交えて、問題を抱える子どもとその家族に対する心理的支援について学びました。講義の後半では、学生たちが現地での心理療法の特徴など積極的に質問する姿が見られました。
児童文化コースは、児童文学のゆかりの地やホーニマン冒険遊び場を訪れ、児童文化が社会にあたえた影響の大きさを再確認しました。プーの棒投げ橋で棒の投げ遊びをしながら、子どもの時間の豊かさにも思いを馳せられたのではないでしょうか。
学生たちはイギリスの文化や歴史に触れ、また、生徒やカレッジの学生たちとの交流を通して多くの学びがありました。この貴重な経験が学生たちの大きな成長に繋がっていきます。
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