心理学科海外研修は2025年度から訪問先をドイツに変更し、プログラムをリニューアルしました。今回はその第1回として、5泊7日の日程で研修旅行を実施しました。主な訪問都市はベルリンとライプツィヒです。
2月17日(月)、心理学科2年生26名と引率スタッフが成田空港を出発し、フランクフルトへ向かいました。14時間のフライトの後、フランクフルトで一泊し、翌日ベルリンへ移動しました。ベルリンでは「壁博物館」や「ザクセンハウゼン収容所」を訪れ、第二次世界大戦から冷戦期までのドイツ近現代史についてガイドの解説を受けながら学びました。また、ベルリンのシンボルであるブランデンブルク門にも立ち寄り、その美しさを間近で見ることができました。
ドイツ3日目以降はライプツィヒへ移動しました。これは、心理学の先駆者であるヴィルヘルム・ヴントが1879年にライプツィヒ大学で心理学演習室を開設し、教育カリキュラムに導入することで現代心理学の礎を築いたことに由来します。学生たちは心理学棟やヴントのモニュメントを見学し、レクチャーを受けることで、日々学んでいる心理学の起源に触れる貴重な時間を過ごしました。
また、ライプツィヒ動物園内の霊長類飼育エリア「ポンゴランド」も訪問し、ヴォルフガング・ケーラー霊長類研究所の動物行動に関するレクチャーを体験しました。オランウータンやチンパンジーが試行錯誤しながら餌を取り出す様子を観察し、授業や演習で学ぶ行動獲得のプロセスを実際に見ることができました。
学生全員がモラルを守り体調管理を徹底したため、ドイツ滞在中トラブルなく有意義な研修を実現できました。また、晴天が続き同行したドイツ在住40年のガイドの方が、「この時期に晴天が続くのは珍しい。ドイツには『天使が旅をすると空が微笑む(Wenn ein Engel reist, lacht der Himmel)』という言葉があるので、今回皆さんの中に天使がいるのかもしれませんね」と語っていたのが印象的でした。移動日も含め7日間晴れ続けたので、参加学生の中に天使が7名いたのかもしれません。
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