2025年2月7日(金)から2月15日(土)までの9日間、社会福祉学科主催の第17回ニュージーランド・オーストラリア研修旅行を実施しました。本研修では、例年とは異なる行程で、ニュージーランド北島のみを訪れる形での実施となりました。さらに、オークランドでは特別講演を実施し、Elim Christian CollegeのCarol Pottow氏をお迎えして、ニュージーランドの教育制度やその特徴について貴重なお話を伺いました。
今回の研修は、事前学習から学生との共創プロジェクトチームを立ち上げ、準備を進めました。学生たちは、自ら学び、調査し、意見を出し合うことで、研修に対する理解を深めるとともに、主体的な学びの場を作り上げました。その成果が現地でのさまざまな活動に活かされました。
ニュージーランド滞在中は天候にも恵まれ、各プログラムが順調に進行しました。ファームステイでは、ホストファミリーとの温かい交流を深め、異文化の生活に触れる貴重な経験となりました。また、コハンガレオ(マオリ語の幼児教育施設)では、歓迎の返礼として「よさこいソーラン節」を披露し、大きな歓声と拍手をいただきました。この活動を通して、文化交流の大切さを再認識するとともに、ニュージーランドの先住民教育への理解を深める機会となりました。
リタイアメントビレッジ訪問では、当地の高齢者福祉について学び、日本との違いや共通点について考察しました。One Tree Hill Collegeでは、Student Service Centre(学生支援センター)の役割や学習サポートの実践方法について詳しく説明を受け、学習環境の充実に向けたニュージーランドの取り組みを学ぶことができました。
Carol Pottow氏よりニュージーランドの教育制度や「No one left behind(誰一人取り残さない)」というスローガンのもと、Elim Christian Collegeの教育理念や実践についてお話しいただきました。この理念は、社会福祉を学ぶ本学科の学生にとって非常に共感を呼ぶものであり、教育と福祉の融合について深く考える機会となりました。
今回の研修で得られた学びを今後の学生生活に活かし、さらに深化させるべく、令和7年度の聖徳祭にて成果を発表いたします。学生たちがどのような形で研修の成果を表現し、社会福祉の視点から発信するのか、ぜひご期待ください。