11月9日(土)・10日(日)、「聖徳大学“食”に関する講演会」を開催いたしました

11月9日(土)、10日(日)に、聖徳大学人間栄養学部主催および松戸市健康増進計画「健康松戸21Ⅲ」まつど健康マイレージ参加による「聖徳大学“食”に関する講演会」を開催しました。

―医薬と栄養学を同じ土俵で論じてはいけない―
9日(土)、聖徳大学人間栄養学部主催、公益財団法人日本フードスペシャリスト協会共催にて、食の講演会の初日が始まりました。講演会では、「医薬と栄養学を同じ土俵で論じてはいけない」のタイトルで元サントリー食品インターナショナル(株)商品開発部の秋元健吾氏が講演されました。商品開発をされてきて、母乳の栄養は絶対のもので、乳幼児の身体成長に関してアラキドン酸、脳機能発達においてはDHAが特に必須で、母乳には、通常の植物油脂と異なる独特のトリグリセリド構造を有していることを説明された。従来アラキドン酸を医薬で議論する場合は、フリー体であったが、栄養学的観点からのトリグリセリド(油脂)の形態で見ていくことが必要であると説明された。
通常の食品に含まれるアラキドン酸、DHA の含量も示され、適正摂取するにはサプリメントを利用することも必要であろうとも話されました。
病気と健康の間に未病と定義される範囲があり、その病気でもない、健康でもない未病のところに、栄養学に基づく適切な食事対策は、ほとんどの疾患の改善に有効性があると説明されました。医学と栄養学には確認すべき差があることを認識し、フードスペシャリストが活躍する重要なポイントを学ぶ良い機会になりました。

― 一生を通じた次世代の健康を目指して ―
10日(日)は、一般社団法人全国栄養士養成施設協会の後援で福島県立医科大学特任教授、千葉大学予防医学研究センター客員教授の福岡秀興先生にご講演頂きました。「一生を通じた次世代の健康を目指して」という演題で、妊娠期からの栄養管理が子どもの健康に大きく関わることを解説頂きました。
子どもの適正な出生体重は大変重要であり、日本でよく言われてきた「小さく産んで、大きく育てる」ことは将来の病気のリスクが高くなることが説明されました。大人になってから生活習慣病への対策を行うよりも、先制医療として胎児期から適切な栄養状態を保つことにより、病気のリスクを低下させられることを、様々なデータをもとに解説して頂きました。
日本では、一度減少した低出生体重児が増加し、現在でも多い状況が続いています。このままでは今後小さく産まれた子どもたちが大人になるにつれて、病気を持つ方が増えていくことが予想されるとのことでした。しかし、出生後からの早めのケアによって病気のリスクを低下させることが可能であり、その一つとして栄養、食事が大変重要であることを教えて頂きました。
管理栄養士として、妊娠前、妊娠中の栄養管理からはじまり、小さい子どもたちやすべての人々に栄養、食の重要性を伝える責任は重大であるとのメッセージを頂き、改めて管理栄養士の役割の重要性を再認識する機会となりました。

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